スライドガラスのサイズは76×26mm、厚さ0.9〜1.2mm(カバーガラスを含む)を標準としております。
切りっ放しのガラスなど、サイズの一定しないものはスキャナにセットできませんのでご了承願います。
スライドガラス76×26mmの中でもスキャン可能領域は右図赤枠の50×25mmとなっており、これを超えるものはスキャンできません。
スキャナ内でスライドを搬送する際に引っかかりが生じ、スキャンにかけることができません。
光を透過させるスキャン原理の都合上、未染色の標本や染色の極端に薄い標本はスキャナが認識できません。
HE染色をはじめとする色素を用いた染色、DAB等発色剤を用いた免疫染色の標本などがご利用いただけます。
標本作製から長期間が経過し、日光や乾燥による退色・劣化の著しい標本は、染色標本でもスキャナが認識できない場合がございます。
組織切片が厚いものや重積した細胞塊など厚みのある標本については、一層でスキャンすることが困難になり、ご希望のフォーカスを得られない場合がございます。
複数の層(レイヤー)を追加してスキャンすることが可能ですのでご検討ください。
以下に詳細の記載がございます。
→Q&A 細胞診などの、細胞が重積した標本もバーチャルスライドにすることができますか?
組織標本同様に、未染色の標本や染色の極端に薄い塗抹標本は、機械による認識が困難なためスキャンができません。
また、全体像のスキャンでは部分的にフォーカスが合わない場合がございます。
製品データはDVDディスクに記録して納品いたしますが、データ数、データ容量が大きい場合には、お客様にて外付けHDDやUSBフラッシュメモリをご用意いただく場合もございます。
データは、スキャン機器により画像形式が異なるため、それぞれに合わせた画像閲覧ソフトを製品データと併せて無償提供いたします。詳細は下記の通りです。
・NanoZoomer(浜松ホトニクス):ndpi形式、NDP.view2(Windows/Macintosh)
・SCN400(ライカマイクロシステムズ):scn形式、SlidePath Gateway(Windowsのみ)
※いずれの閲覧ソフトも、閲覧データの観察部位をjpeg形式で書き出しすることが出来ます。
(クラウドサービスご利用の場合はブラウザでの閲覧となりますので、WindowsだけでなくMacintosh, iPad, iPhoneなど様々なデバイスから閲覧が可能です)
納期はお受けする標本の枚数や種類によって変動いたします。
1枚のスライドガラスに多数の組織片が載っているものなどの場合、品質のチェックや再スキャンなどに通常より長めのお時間をいただく場合がございますのでご了承願います。
目安といたしまして、単一切片の標本の場合、数十枚分1〜2週間で納品が可能です。